私がシンシアとの神秘的な記憶を思い出したのは、去年お腹にいた赤ちゃんを冥界に送ったことがきっかけでした。

　
深い悲しみと喪失感に包まれる中、「癒しの森」（森の魔女だけが瞑想で訪れる事が出来る森）にそっと現れたのがシンシアだったのです。
彼女は言葉ではなく、ただその優しい存在で私を包み込み、静かに慰めてくれました。

　
この絵を描き上げた後、背景に色を加えるべきかずっと迷い続けていました。
そのため長い間、この作品を送り出すことができずにいたのです。

　
けれど時を経て、ふと気づいたのです。この絵は今のままが完璧なのだと。
シンシアの純粋な愛と、冥界の静寂な美しさを表現するには、この姿こそがベストなのだと心の奥で理解したのです。

今、この絵を通して、シンシアの慈愛のエネルギーを必要としている方のもとに届くことを、心から願っています。

　
あなたの心にも、きっとシンシアの温かな光が静かに寄り添ってくれることでしょう。