ドラゴンが初めて創る魔法のお話

ドラゴンは生まれてくるまでの間・・・つまり卵の中で育っている間に、様々な美しいエネルギーを体験しながら、ドラゴンとして初めての魔法を創造します。

この時、ドラゴンリリアーナは卵の成長を見守りながら、初めての魔法創造の手助けをします。
リリアーナは強力な「誕生」のエネルギーを持っていて、ドラゴン王国に新たなドラゴンを誕生させることも使命の一つであるため、ドラゴン王国にいるドラゴン達がいままで体験してきた”森羅万象のあらゆる美しいエネルギー”を集めて卵の中にいる赤ちゃんドラゴンに見せてあげるのです。

リリアーナは魔法創造の方法は教えません。美しいエネルギーを見せることで、赤ちゃんドラゴンが自らの力で魔法創造が出来るよう導き、ヒントを与えてあげるのです。(赤ちゃんドラゴンは美しいエネルギーに感動することで卵の中で成長し、自然と魔法創造が出来るようになります。)

 
赤ちゃんドラゴンが卵の中で初めて創る魔法は、”ドラゴンとして生まれる目的”を成し遂げるために創られます。
この魔法を創り、ドラゴン自らが使ったり誰かに使ってもらう事で、生まれる目的を成し遂げていくことが出来るのです。
この魔法は全てのドラゴンが生まれてくる前に完成させ、そして誕生日にドラゴン王国でお披露目するしきたりがあります。

魔法の内容はドラゴンによって異なりますが、全魔法に共通して込められている魔力は”赤ちゃんドラゴンの瑞々しい生命力・サキア”です。
サキアは生まれる前の赤ちゃんドラゴンしか持っていない、特別な力です。
この瑞々しい生命力サキアには不老不死の魔力があり、この魔力が魔法に込められることで、初めて創る魔法は何があっても滅びることなく、たとえドラゴン自体が死んでしまっても永遠にその魔力が続き、自然とドラゴン王国内や魔女に継承されていきます。 

古代において、この魔力を手に入れたい悪い魔女や魔術師によってドラゴンの卵が盗まれることもあった程、とても貴重で美しく、強い魔力とされていました。
この瑞々しい生命力・サキアの魔力を浴びるだけでも、健康状態が良くなったり若返ることが出来たからです。

 
ドラゴンが生まれて初めて創る魔法は、ドラゴンの誕生日にドラゴン王国でドラゴン達にお披露目されるしきたりがありますが、
ドラゴン王国の祝典が行われる際は、魔女達にもその魔法を披露しその力の一部を分け与えることがありました。

 
今年の夏(2021年)は久しぶりに祝典が行われることもあり、特別にその魔法を人間であり森の魔女である私たちにも披露してくれると共に、一定期間魔法の力を使わせてくれることになりました。
生まれたばかりのドラゴンにとって、初めて創造した魔法を誰かのために使ったり、また魔法そのものを使ってもらう事は、ドラゴンとして自らが成長することでもあります。
例えば、ドラゴンとして初めて創った魔法を私達森の魔女が使い、私たちが魔法によって美しく変化していくとき、そこには美しいエネルギーが生まれます。
生まれたてのドラゴンにとって、その美しいエネルギーは自らを美しく成長させる源になるのです。


古代森の魔女時代、生まれたてのドラゴンの誕生と成長に関わることが出来るという事で、ドラゴンが初めて創った魔法を使わせてもらうのは森の魔女達にとって楽しみなイベントの一つでした。そして一度魔法を使わせてもらうと、その後も癒しの森にそのドラゴンがやって来ることから、赤ちゃんドラゴンが立派に成長していくことを見守ることも喜びの一つだったのです。

※ドラゴンが完全に成長した時、初めて創った魔法を使った森の魔女のもとに来てサポートや守護をしてくれることもありました。

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