~2021年7月に書いたお話です~
雲一つないさわやかな青空が広がるお昼時・・・
いつものように癒しの森を訪れると
私の癒しの森の空から地面にに向かって、細長い美しい光のグラデーションが流れていました。
その光は、ブルー・水色・白が交じり合った、とてもさわやかで美しい色を放っています。
その光が放つ雰囲気やエネルギーから、ドラゴンであることがすぐに分かります。
こんにちは、あなたの名前は?
と、私が聞くと
「ン ポ ル」
と、そのドラゴンはゆっくり答えました。
私はその名前はまだ完成していないように感じたので、それ以上名前を聞くのはやめました。
今度は、何故この森にやって来たの?
と聞くと、
「私にはあなた達森の魔女の力が必要なんだ。何のことか、きっとすぐわかる。」
それだけ言って、癒しの森からいなくなってしまいました。
このドラゴンが伝えたいことが完全に理解できなかった私ですが、それから数カ月後…
ドラゴン王に呼ばれドラゴン王国で王と話をした時、このドラゴンがやってきた意味を理解できたのです。
「このドラゴンの名は、ポルントゥス。ドラゴン王国の魔力と、地球で生きる森の魔女たちの魔力によってポルントゥスの卵は育ちます。
通常ドラゴンの卵は、ドラゴン王国の魔力だけで育ちますが、ポルントゥスの卵はあなたたちの力もないと育たないのです。
何故ならこのドラゴンには、森の魔女と一緒に力を合わせ、地球を癒す使命があるからです。
ポルントゥスは地球にとって、そして私達ドラゴン王国にとって、救世主となる存在です。」
ドラゴン王はそういうと、私にドラゴン・ポルントゥスの事をビジョンを通して見せてくれました。
その中で分かったことは、
◆私たち森の魔女がドラゴン王国と一緒にポルントゥスの卵を育てることで、普通のドラゴンが卵から生まれる5~6倍の速さでポルントゥスは生まれる。
◆ポルントゥスの卵を育てるには、ドラゴン王国にいるドラゴン達から”魔法”の伝授を受ける必要がある。この魔法が卵を成長させる。
また、この魔法は魔法を使う森の魔女自身も、通常の2~6倍の速度で成長させる。
(2~6と幅があるのは、魔法を使う森の魔女の心の在り方によって成長速度が変わるからです。)
◆2022年のドラゴン王国の新年で初めて生まれるドラゴン
◆地球で育ち生きることのできるドラゴンである。(通常ドラゴンはドラゴン王国や癒しの森の中でしか育つことが出来ない)
◆ポルントゥスは生まれてから約2週間で、自らが卵を生めるようになる。この卵からはポルントゥスの分身であるドラゴンが生まれる。
ポルントゥスは卵を2022年に生めるようになるので、その時は森の魔女に育ててほしいと思っている。
これ以外にもたくさんのビジョンを見せてもらいましたが、
ドラゴン王は最後に、私達森の魔女に
「ドラゴン・ポルントゥスの卵を育て、そして来年卵から無事ドラゴンとして孵る様に助け、見守ってほしい。」
と言いました。
ドラゴン王国の歴史上、魔女の協力がないと生まれることのできないドラゴンはポルントゥスが初めてです。
ドラゴンはドラゴン王国の中で卵として成長し、そして生まれるのが普通だったからです。
古代森の魔女時代、ほんの一握りのドラゴン・マスターだけがドラゴンの卵の成長に力を貸したことがありましたが、それは王国内での話でした。
今回の様に、ドラゴン・マスターでなくとも、森の魔女である私たちに”卵を育てるための魔法”を伝授してくれるのものまた、ドラゴン王国の歴史上初となります。
それだけ、ドラゴン王国は”ドラゴン・ポルントゥス”の誕生を待ち望んでいるのです。
私は古代からずっとドラゴン王国にお世話になってきた恩返しをしたいのと、このドラゴン・ポルントゥスが地球や森の魔女に与えてくれる壮大で美しいパワーを知り、ポルントゥスの卵を育てることに是非協力したいと思いました。